犬の気持ちになって作るクッション

 このクッションは、オーダーケージや、カドラーの中身としてよく制作する機会があります。
指定サイズで制作ができるので、ケージの中に入れたり、キャリーバックやクレートの中、またはカートの中に入れるので、ぴったりサイズでも作れます。

このクッションの開発ミーティングの時は、職人も、デザインする私も、まずは犬の気持ちになってみることから始めてみました。
実際使ってみる側になってみないと、見えないことっていっぱいありますから、まずは、自分たちが犬の気持ちになってみようということになったのです。


 

 

きっと寝る時って、眠くて眠くて、ゆっくりクッションに入る場合もあるけど、テンションが高いときなんかは、ぴょんと飛び乗ってみたり、はたまた、だーーーーっとダッシュして、ヘッドスライディングしてみたりするじゃないですか。
その時には、飛び乗って、ばっふぅ〜と、体が包み込まれていくような、心地よいホールド感がいいよね。
子供のころにやったでしょ、天気の良い日にお母さんが干していてくれた、太陽のにおいがする 掛け布団へ飛び込んだ、あのばっふぅばっふぅぅ〜とした感触だよ。 思わず、頬ずりして、抱きしめたくなるような、あの感触。絶対、きもちいぃだろうな
なんて話しながら。

それから、犬という生き物は、人生の大半を寝て過ごす生き物。
一日の大半を寝て過ごし、その眠りの時間で、その日の出来事を、頭の中で整理している。つまり、寝ながら、いいことや悪いことを頭の中で振り分ける作業をしている。
今日は、怒られっちゃったなぁ。とかお散歩って楽しいんだなぁとか。しつけや、飼い主との心の絆を 深める時間とは、実は、睡眠時間ありきだというのです。

それは、どんな時に起こるかというと、ノンレム睡眠という深い眠りのときで、つまり熟睡している状態。要約すると【深い眠りにつく(ノンレム睡眠) → 学習をする → いい子になる】ということになる。
だったら、快適な睡眠へと誘う、「ふっかふか」または 「ばっふばふ」がいいんじゃないか。という、結論に達したわけです。
(参考文献「犬の気持ちがよくわかる本」森 浩治著)



人用の寝具と同じ綿を使用しています

 こんな風にして、ばっふばふクッションの研究がはじまったわけですが、クッションの中に入れる 綿 (わた)は、本当に奥が深い素材です。
ざっくり分けたって、天然繊維、いわゆる木綿(cotton)と呼ばれているもので、原産地、インド、アフリカ、エジプト、メキシコと、多岐に渡り、それぞれ硬さや太さが産地により異なる。
時期によってもムラがあります。 それから、化学繊維や、合成繊維、と呼ばれる綿。 ペットボトルから再生される再生繊維と多種多様。

その中で、私たちは、人間用のソファなどのプロダクトを作るために、ダウン(羽毛・産毛)と、フェザー(羽)と、 原綿といった3種類をピックアップしています。


よく、この原綿を見ていただけると分かりますが、ところどころで、くるっくるっ~と、巻かれているのがあります。 ここが、原綿であるポイント。
髪の毛や、ギターの絃なんかを、ぴーーんと引っ張って、パッと離すと、くるくるって、丸まりますよね。
このくるくるが、市場に出回る前段階の綿の特徴。
普通には絶対に手に入らない原料の綿です。
この原綿のくるくるが、ふーっと吹いたら、どこかに 飛んで行ってしまうほどの、まるでたんぽぽの綿毛のようなふわっふわな綿と混ざり合って、クッション全体に行きわたる。
そうすると、独特の弾力と耐久性、 柔軟でしなやかな感触を与えられて「ばふばふ」が完成します。

weの犬プロダクトには、この原綿だけを使用してばふばふ感を出しています。





では、先ほど紹介した、フェザーとダウンはどこに使うかというと、犬より比重の重い、私たち人間の体をホールドするためのクッションや、ソファに使っています。
それも、水鳥から取れた 「羽毛ふとん」に代表される寝具で使用する品質の高い羽根だけを選んで使っています。
大きな袋に先ほどの原綿を半分、独自ブレンドでフェザーを入れて、強烈なエアーを吹きかけて混ぜ合わせる。 すると、軽く静電気が起きた状態で、原綿に、羽根が根っこの部分から絡み付いていく。
綿から羽根が生えたような状態になることで、ばっふばふでありながら、 使っていてもへたれない、型崩れしない、しっかりとしたコシが出る。
こうして、人間用のクッションやソファを作っています。
犬用のクッションは、やさしくホールドして、うたた寝から快眠へと促す、原綿で作る「ばっふばふのクッション」
そして、私たちが座るソファは、ふんわりとして、それでいてしっかり、肌ざわりしっとりとした座り心地。

犬用のカドラーやクッションをお買い求めになられた方は、その品質にまず驚かれます。そして、いままでは、クッションやベッドで寝たことがなかったという犬でも、weのクッションだと良く寝ているという感想もよくいただくことがあります。
まず、クッションというのは、中身をなかなか見ることはできません。
ですが、体をあずけてみれば、本当に良い物というのは、犬でも人でもすぐに分かるものです。
こうした人用のプロダクトから得てきた技術や、素材、ノウハウをそのまま犬のプロダクトにも生かし、適材適所に素材の良さを生かすことで、犬にとってもオーナーにとっての最良の物を作る。
これこそが、どこも真似することができない私たちのプロダクトの最大の特徴です。


ご注文はこちらから

ふわふわなクッションがやみつきのオリジナルのカドラー。セミオーダーなどで生地も変更することもできる、非常に品質の高いベッドです。

クッションだけの場合は、犬小屋の中に入れたり、お手持ちのケージやクレートに入れたりと使い方いろいろ。