We Hang Out With Artists
これまでに出会ったものづくりをする人たち
お互いリスペクトし合うからこそおきるケミストリー
そして、その向こう側にある感情や、空気感まで纏ったものを伝えたい
私たちの繋がりから、あなたへ
贈り物をわたすように
About
日々の暮らしの中にさりげなく寄り添いながら
シンプルだけど存在感を感じられるものを。
時間とともに生まれる味わいも愉しみながら
長く使っていただける丈夫なものを。
そんな思いを自分「らしく」かたちに。
手にして下さった方「らしく」愉しんで頂けますように。。。
LASICUの作品と初めて出会ったのは、2014年。
私たちが企画メンバーで進めていた動物の殺処分0を目指すイベント「&Pet marche」に出店いただいたときのことでした。
ウォッシュ加工した柔らかな帆布生地を使って、とても丁寧に作られたトートバッグやワンショルダーバッグ。
縫いしろをたどるラインが女性らしく、やわらかな素材でありながらしなやかに形成されている作品は、主張せずとも、彼女の想いや、彼女らしさをそっと伝えにきてくれたかのようでした。
今回は、自然豊かな森の中にひっそりと建つLASICU(戸塚彩子さん)の工房を訪ねた時のお話です。
Hang Out
LASICU作品の特徴でもあるウォッシュ加工された帆布生地。
LASICUさんご自身も、これらの生地のしっかりとした厚みがありながらも使いこんだような柔らかさと、手にしっくりと馴染むビンテージ感に一目ぼれをされて、そこからこの生地に合わせた”シンプルで無造作に置いておいても絵になるもの”というテーマで、ものづくりをはじめたそうです。
そこで、代表的な作品であるトートバッグをつくる上でのこだわりを聞いてみました。
ー トートバッグの多くは、1枚仕立てのものが主流ですが、LASICUでは2枚仕立てで作っています。
とても厚みがあり1枚でも丈夫なものが仕上がるのですが、中の汚れやごみなどが縫い目に挟まったりせず、すっきりキレイにお使い頂けるよう、表と裏の2枚仕立てになってるのが、大きな特徴です。
その分、バッグ自体の重みはありますが、丈夫で長くお使い頂けるかと思います。
また、荷物を入れたときの型崩れ防止の為に底板を入れてありますが、こちらも取り外してお洗濯をして頂けるよう縫い込まずに底に乗せてあるだけのものとなります。
Item
自然豊かな森の木立に建つLASICUの工房。
動物をこよなく愛する彼女は、5匹の猫と共に暮らすCAT LOVERでもあります。
帆布生地を使ったカバン作りの他に、キャットカラーの製作もされています。
ー 実は我が家のネコたちはカラーを着けたことがなかったので、製作も1から手探りでした。
まずは市販のものを参考に見ていると、犬のカラーと違い種類もすくなく、化学繊維のものも多い。
中には縫い目もなく接着剤のようなものだけで接結して作られてるものも沢山ありました。
初めは頼まれた知人に作るだけで、猫用カラーを作り続ける予定はなかったのですが、既製品の作りに対して衝撃を受けたことと、作るきかっけをくれた猫ちゃんが、その後嫌がることも掻くこともなくずっと今でも私の作ったカラーを着けてくれたこと。
それから、知人のお店へ試しに置かせて頂いたところ、同じような悩みをもつ方や、ファッションとしてではなく、猫自身に優しい作りであることを気に入って下さるお客様が増えていきました。
バッグを作るときと同じように、作るなら出来るだけ猫に負担のかからない安全で優しいものをという事を1番に考えて作っています。
LASICU作品と会ったときに感じたインスピレーション。
気負わずに普段着で。
私らしくいられるようなスタイル。
そして、1人の使い手のことを考え、時間がかかっても1つずつ丁寧に作る。
大好きな動物のことを想い、負担のかからないような素材を紡ぐ。
猫と共に自然と暮らすLASICU作品、本来の魅力は、デザインや素材ではなく、戸塚さんの製作風景をきりとったかのような有機的なディテール、そして、なにより自分らしく生きる。
そしてあなたらしくでいいよ、というメッセージそのものなのかも知れません。