We Hang Out With Artists
これまでに出会ったものづくりをする人たち
お互いリスペクトし合うからこそおきるケミストリー
そして、その向こう側にある感情や、空気感まで纏ったものを伝えたい
私たちの繋がりから、あなたへ
贈り物をわたすように
About
WEND FURNITUREの櫻井 智和さんとはじめての出会いは、自邸で使用する為のローテーブルとスツールをオーダーしたときのこと。
ホワイトオークをたくさん使った自邸には、櫻井さんの家具と想いがぴったりとマッチしました。
そしてそれをきっかけに、設計事務所の仕事では、キッチンやテレビボード、美容室の什器や椅子、建具にいたるまで。
これまでに私の書いた図面をたくさん形にしてもらってきました。
そもそも仕事柄、たくさんの家具屋さんとの付き合いがあったけれど、櫻井さんにこれらの家具を依頼したかったのにはこんな理由があります。
家具屋さんは皆、家具が大好きで、作ることが大好きで、自分の工房を持って木工家としての道を歩んでいます。
でも、そのなかでも櫻井さんは、無垢材の家具が得意な人。
そして、さらにそのなかでもホワイトオークしか使わないという徹底した仕事ぶり。
そんな想いに惹かれたのです。
Hang Out
ーこだわりっていうか、シンプルにホワイトオークの表情が大好きなんですよね。
自分自身のオリジナル家具はもちろん、森さんから依頼してもらってる家具の仕上げでも使ってるソープフィニッシュや、木目に色味を入れていくウレタン仕上もホワイトオークはとっても綺麗な表情に仕上がるんです。
それから経年変化も、自然な風合いで使っている人の生活にすっと馴染んでいく感じが好きです。
それだけホワイトオークを使ってきたから、その木の持つ魅力を最大限に引き出してあげられるし、逆に弱点もカバーできるような作り方もできると思うんです。
家具の打ち合わせなどで櫻井さんのところ行くと、綺麗に整理整頓された道具や工場、自宅のインテリアの隅々にも性格が現れているかのよう。
そして、パートナーの奥さまが焼いたケーキや、おいしいコーヒーを丁寧に淹れてくれます。
その傍らで、ぼくらをそっと見守るくろねこのくろべぇ。
そんな中で、同じペットとの暮らしのなかでものづくりをする者として、いつかぼくらのオンラインサイトでも犬や猫のためのインテリアや家具も作れたら、、なんて話をしていました。
そして数年が経ち・・・
「くろべぇのベッドができたよ」と連絡をもらい、WE HANG OUT WITH ARTISTSで紹介することになったのです。
Item
ーくろべぇのベッドは、最初のデザインは森さんとは別のお客さんから依頼を受けて作ったものなんです。
そこから、改良を加えて今のデザインに仕上がりました。
とくにね、クッションは、このベッドに対してけっこう大きめに作ってあるんです。
くろべぇが丸まって寝たときにゆっくり沈み込んでちょうどよくおさまるっていうイメージ。
大きめのクッションだけど、中身にフェザーを使ってあるので気持ちいいくらい沈んでくれます。
なにより、丸いベッドに、丸あるくなって寝てる猫って、めっちゃくちゃかわいーんすよ。
建築の仕事で一緒になると、いつも新しい刺激をくれる櫻井さん。
何かを形にしていくとき、一人の設計士として、こうした作り手との間にあるリスペクトこそが最良の物を産み出す原動力になっています。
そして、こうして櫻井さんが作った工房や家具から伝わる空気感は、櫻井さんのアイデンティティそのもの。
家具屋としてのあくなき探求をつづけ、職人として日々終わりのない旅をつづけているからこそ、仕事の話や、おさまりについての会話はいつもとどまることがありません。
櫻井さんとぼくらのものづくり、そして、くろねこくろべぇとのものづくりの日々はまだまだ果てしなくつづきそうです。
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WEND FURNITURE
櫻井 智和
2017年2月、神奈川県の二宮町にて、オリジナル家具を製作する家具屋WENDを始める。
家具の主材である木の他に、真鍮や鉄、ガラスや籐など、多素材を合わせそれぞれの表情を生かせる様心掛け制作しています。
樹木本来の表情を残す為、場所によっては荒く見えてしまいますが毎日使い続ける家具は手触りもとても大切。
いつも気持ちよく使って欲しいので、テーブルや椅子はもちろん、シェルフやカップボード、什器も優しい手触りでお届けします。
一般のお客さんや、設計事務所などからの依頼の家具を製作しています。 -
Interviewer / Text
森 浩治
株式会社we 代表
weオンラインストア オーナー
ストアサイトの運営、管理、カメラワーク、デザインを手掛ける。
また、自身の主催する建築設計事務所( @we_architect )では、一般住宅を中心に、小規模な商店建築や、家具製作も手掛けている。