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猫を我が家に迎えたら、まずは何よりトイレの場所を教えてあげましょう。

猫は比較的かんたんにトイレを覚えてくれます。

その理由は、猫のルーツにありました・・・

 


 

猫のトイレのしつけは、犬のトイレトレーニングに比べて、比較的簡単に覚えさせることができるといわれています。

なぜなら、猫の祖先はもともと砂漠地帯で暮らしていたことから、排泄物に砂をかけて隠す習性があり、現代の猫たちの本能にも備わっているからです。
お家の中に、落ち着けて砂のある場所を用意してあげれば、自然とそこをトイレと認識して、早い子はなんと1日で、遅い子でも1週間程度で覚えることができます。

 

 

教え方はいたって簡単。

部屋の中をそわそわウロウロしだしたり、床の臭いをかいだり、掘るような仕草を見せたらトイレのサイン。

抱えてトイレまで連れて行ってあげましょう。

これを繰り返し行って、場所を覚えれば、自らトイレに行くようになってトレーニング完了です。

 

 

とくに「寝起き」「食後」、遊んだ後などの「運動後」は、トイレに行きやすいタイミングですので、サインを見逃さないように注意してください。

 

しつけ方は簡単。とはいえ、トレーニングをはじめる前に、用意するトイレ環境の3つのポイントを確認してみましょう。
ポイントは、「設置場所」「砂選び」「トイレの形状」です。

猫は環境が変わるのが苦手で、一度覚えたトイレの場所が変わったり、砂が変わるのを嫌がります。
特に設置場所は、なるべく変えないつもりで決めていきましょう。

もしもトイレをなかなか覚えない場合は、これらの内のどれかが、猫の好みに合っていない可能性がありますので、見直してみてください。

 

●設置場所

人の出入りが少なく、落ち着ける場所にしてあげましょう。
動物は、排泄中が最も隙のある瞬間となるため、これを見られるのを嫌います。
トイレの最中に、大きな音などショックを受けることがあると、トラウマになってトイレを嫌がり、隠れて粗相をするようになったり、我慢して病気につながってしまうことがあります。

また、風通しが良くて、食事をする場所とは離れている方が良いでしょう。

 

 

●砂選び

猫砂は、鉱物、木チップ、紙、シリカゲル、おから等原料にたくさんの種類があります。
トイレに流せるタイプ、可燃ゴミで捨てるタイプ、不燃ゴミで捨てるタイプ、と処理の仕方も製品によって異なり、それらの手間や消臭効果、使用感などなど、それぞれに特性があります。

 

まずは、家に来る前の環境でどのようなタイプを使っていたか確認して、同じものを用意してあげるのがベストです。

臭いや手間など、ある程度飼い主側のメリットを考慮して選ぶ場合もあるかと思いますが、もしもトイレの覚えが悪かったり、粗相が続くようでしたら、砂があっていない可能性がありますので、タイプを変えて好みのものを見つけてあげてください。

 

●トイレの形状

こちらも砂と同じく、さまざまなタイプがあります。
シンプルな箱形や、立ち上がりのついた深いもの、蓋付きボックス型、ドーム型、さらに扉の付いたものに、すのこ付きやシステムトイレなどなど…

飼い主目線でみると、蓋や扉のついたタイプは臭いが広がらないことや砂が飛び散りにくいなどのメリットがありますし、猫もまた隠れてトイレが出来るので喜ぶ子もいます。
反面、中で臭いがこもりやすいのでそれを嫌がる子もいたりと、好みはそれぞれです。
こちらもあくまで、猫にあわせて選んであげてください。

 

砂やトイレはとにかく猫の好みで選んであげて、設置場所を変えたら嫌がる??
なんだかとっても甘やかしているような気がしてきますね。
ですが、猫のトイレにこだわるには、大きな理由があるのです。

 

●発症率は犬の4倍!尿路トラブル

尿結石、膀胱炎などの尿路トラブルは、年齢に関係なく多くの猫がかかりやすい病気の一つです。

発症率は犬の4倍といわれ、一度かかると再発率も高く、悪化すると腎不全を引き起こしてしまうこともあります。

なぜ猫に尿路トラブルが多いのかというと、これもまた砂漠地帯で暮らしてきた猫の歴史が関係してきます。

猫の祖先は、乾燥した砂漠の中で生きていくために、体内に取り組んだ水分を排出する回数を極力少なくするような体のつくりになりました。

そのため、1回の尿は老廃物が濃縮された濃いおしっことなっていますので、トイレの回数が減って体内にたまってしまうと、結石化や細菌による感染症が起きやすくなってしまうのです。

 

これらを予防するためには、普段の食生活に気をつけることはもちろん、トイレを清潔に保つことが大切です。
綺麗好きな猫は、トイレが汚れていると嫌がって行かずに我慢してしまうことがあります。
また、こまめに掃除をすることで、日々のおしっこの量や状態などをチェックできるので、体調の変化に気づきやすくなりますよね。

 

 

もしも失敗してしまったら・・・

濃度の濃い猫のおしっこは、臭いも強力。

臭いが残っていると、繰り返し同じ場所に排泄してしまいますので、失敗した場所は、消臭スプレーを使って必ず臭いを消すようにしましょう。

近づいてほしくない場所には、猫の嫌がる香りのスプレーを使うのも効果的です。

 

トラブルを防いで健康な毎日が送れるよう、それぞれの性格に合ったトイレ環境を整えて、
猫との暮らしをスタートさせましょう!

 

 

 

 

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