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短い毛、ふさふさと長い毛、フワフワとした毛、ツヤのある毛、見事にカールした巻き毛。
思わずさわって撫でたくなる犬たちの毛。
犬種によって実にさまざまな被毛を持つ犬たちがいますが、本来犬の被毛は日光や熱、冷気などの生活環境下の刺激から皮膚を守る重要な役割を果たしています。

今回は、そんな犬の大切な被毛を清潔に保つため、おうちでできるシャンプーケアについてご紹介いたします。

 

シャンプーの意義


動物たちは本来とてもきれい好きです。
野生動物たちは水浴びをしたり、土をかぶったり、仲間同士で毛づくろいをしたり、中には他の動物にきれいにしてもらっている野生動物もいますね。

犬の体もまた洗わずに放っておくと、被毛の汚れや皮膚の脂などが原因で嫌なニオイの原因になってしまいます。
また非衛生的な状態で放置してしまうと、皮膚トラブルを招く原因にもなりかねません。
パートナーのからだは、私たちが責任を持っていつも清潔に保っていく必要があるのです。

 

コンディショナー(リンス)の意義


シャンプーは汚れを落とすことを目的としていますが、コンディショナーは皮膚被毛の保護と育成、毛艶を出すために必要なケアとなります。
静電気や摩擦を防ぎ、毛玉ができるのを予防したり、被毛をなめらかにして、ブラッシングしやすくなるというメリットもあります。
洗浄後の犬の薄い皮膚やキューティクルがふやけた状態の被毛を守るためにも、シャンプー後はコンディショナーを取り入れるのがおすすめです。

 

シャンプーの頻度はどのくらい?


犬や猫の皮膚は3週間のサイクルで新しい皮膚に代わるため、3週間に1回の周期で洗うことが望ましいと言われています。
汚れ具合やその時の状態にもよりますが、洗いすぎは皮膚の乾燥やトラブルを招く原因となりますから、月1~2回のお手入れが適切な頻度となります。

 

まずは水に慣れさせる


 

 

いざ、シャンプーをはじめる前に、まずは水に慣れさせるところからスタートしましょう。
水を怖がる場合は無理をせず、専用のウェットシートやぬるま湯で絞ったタオルなどで体の汚れをふき取ることから慣れさせていってください。
散歩から戻ったら足先だけ洗い流すということを普段から繰り返し、徐々に水に慣らしていく方法も有効です。
シャワーを怖がる場合は桶にお湯を張って、少しずつかけてあげるなどの工夫を。
ご褒美おやつも上手に取り入れながら、濡れることは怖くない、体を拭いたり足を洗うことは楽しいこと、と覚えさせましょう。
どうしてもパニックになってしまう場合は、無理にシャンプーをせず、お風呂場で遊ぶところから始めるのもおすすめです。
また、水に慣れるまではウォータレスシャンプーなどを活用し、十分水に慣れてから洗い流すタイプのシャンプーにトライしてみてください。

 

シャンプーの手順


【 STEP0 】シャンプーの前に
まずは全身をブラッシングし、もつれや毛玉、抜け毛を取り除きます。
また、シャンプーをするための環境を整えてあげることも大切です。
マットなどを敷いて、滑らない足場を作ってあげましょう。

【 STEP1 】シャワーに慣らしながらお湯をかける
ぬるめの温度(37~38度)に設定したシャワーでまずは足先から、全身を濡らしていきます。
びっくりしないようシャワーはなるべく弱い勢いで。シャワーヘッドを軽く体に当てながらかけるのがおすすめです。
シャワーを嫌がる場合はスポンジやタオルで少しずつ濡らすか、桶に汲んだお湯を少しずつかけてあげましょう。
この時なるべく顔から遠い部分から順にお湯をかけ、徐々に顔に近づけるようにするのがポイントです。

【 STEP2 】シャンプーを泡立てる
シャンプーは、なるべくきめ細やかな泡を立てるようにします。
きめ細やかな泡はゴシゴシ洗わなくても、もみ込むだけで皮脂と汚れを浮き出すことができます。
スポンジを使って泡を作るのもおすすめです。

【 STEP3 】ボディを洗う
たっぷり泡立てた泡をマッサージするようにボディに揉み込んでいきます。
お尻まわりや脚の付け根、汚れが溜まりやすい肉球の間もしっかり洗いましょう。
脚を手で洗われるのが苦手な子がいますが、その場合は泡を繰り返しかけ流すことで汚れを落としましょう。

【 STEP4 】顔まわりを洗う
や鼻に入らないよう、両手でやさしく顔を包み込み、撫でるよ目うに慎重に洗います。
難しい場合は、布を使って泡をのせて、拭きとる作業を繰り返すようにしてください。

 

【 STEP5 】洗い流す
泡が残らないように丁寧に洗い流します。
頭、耳、顔、背中、胸、前脚、おなか、おしり、後脚と体の高い位置から順に洗い流しましょう。シャンプー剤が残ると皮膚トラブルを招きやすくなりますので、すすぎはしっかりとすることが重要です。

*汚れがひどい場合や、脂っぽさが残る場合は、2度洗い、3度洗いをすることをおすすめします。洗い流した被毛がキュッと引き締まった感じがすればOKです。

【 STEP6 】コンディショナーで仕上げる
製品の使用方法に合わせて、コンディショナーで仕上げます。原液をそのまま塗布するタイプでも、皮膚や被毛の状態や体質によっては濃度が高すぎてしまう場合があります。すすぎを短縮するためにも、パートナーの状態にあわせて希釈して、濃度を調整するようにしてください。

【 STEP7 】タオルで乾かす
すばやくタオルで全身を拭きます。
ごしごし拭かずになるべく全身をタオルで包み込み、タオルを軽く押さえながら水気を吸い取らせてください。
ドライヤー前に、タオルだけでほとんどドライが完了してしまうのが理想ですから、マイクロファイバータオルなど、吸水率の高い機能性タオルを使うのもおすすめです。

【 STEP8 】ドライヤーでしっかり乾かす
低温に設定したドライヤーを30㎝以上体から離して毛の根元に風をあてて水分を飛ばしていきましょう。
ドライヤーの音にびっくりしないよう最初は弱風から始めるなどの工夫を。
タオルドライしながら風をあてるとより早く乾かすことができます。
半渇きの状態で放置してしまうと蒸れにより細菌が繁殖し、皮膚トラブルを引き起こす場合がありますので完全に乾かしましょう。

【 STEP9 】ブラッシングで仕上げる
最後にブラッシングで毛並みを整えてあげましょう。
濡れた状態でブラシを入れると、被毛を引っ張ってしまいますので、ブラッシングは乾いた後に行うのがおすすめです。
終わったら、「きれいになったよ」「よく頑張ったね」とたっぷり褒めてあげましょう。

慣れないうちは大変かもしれませんが、コツがつかめてきたらきっと愛犬と過ごす楽しい時間になるはずです。

上手くいかない日があっても「今日はこのあたりでやめておいて、また明日お手入れしよう」という気持ちで、是非ともブラッシングを愛犬・愛猫との楽しい日課にしていってください。

 


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