特集:子猫を迎える前に
運命の猫との出会い
猫はいつでも寝てるもの?デリケートで気まぐれ?いたずら好き??
はじめて猫を迎える方は、不思議な猫の魅力にひかれつつ、不安や疑問に思うこともたくさんありますよね。
子猫を迎えることになったそのときに、知っておくと安心な基礎知識を覚えて、お互いが快適な暮らしをスタートできるよう準備をしていきましょう。
●子猫を迎える環境づくり
新しい環境に少しずつ慣れていけるよう、まずは猫が隠れることができて、安心できる温かい寝床を用意してあげましょう。
子猫は脂肪が少なく、体温が落ちやすいので、床の冷気があたらないように、ベッドにはタオルや毛布を敷いてあげてください。
とくに寒い季節には、小さめのペットボトルに40度くらいのお湯を入れてタオルで巻いた湯たんぽを入れてあげるのがおすすめです。
子猫は成猫に比べて新しい環境に慣れやすいですが、初めて入るおうちは、それまでのテリトリー外になるため、不安を感じてしまいます。
馴染むまで時間がかかる場合がありますので、ゆっくり焦らずお家に慣れさせてあげましょう。
トイレは、何度か場所を覚えさせる手助けをしてあげると、比較的スムーズにしつけることができます。
体格の小さな子猫のうちは、トイレもあまり大きすぎないものを用意してあげると良いと思います。
砂の種類は木チップ、紙製、鉱物系などさまざまあって、それぞれに水に流せるタイプ、固まりやすいタイプなど特色があります。
ついつい飼い主側のメリットで選んでしまいがちですが、猫によって好みも違い、嫌いな砂を使い続けていると、トイレの覚えが悪かったり、トイレを我慢して病気につながったりしてしまいますので、猫の好みに合ったものを選んであげてください。
●健康なからだをつくるフードの選び方
食事は、生後1ヶ月くらいから離乳してフードを食べ始めます。
1 ~2ヶ月くらいまでは離乳食専用のフードか、または小猫用のフードをお湯や温めた猫用ミルクでふやかして与えてください。
歯が生えそろってきたら徐々に固形のフードに切り替えて、生後12ヶ月までは、成長期に必要な高栄養・高カロリーの子猫専用フードを与えます。
さて、いざフードを選んでみようとすると、ペット用品のコーナーにずらりと並ぶさまざまなその種類。
高級なものからお手軽なものまで、自分の猫にはどのようなフードが合っているのか、判断に悩んでしまうと思います。
そこで一つの判断材料として参考にしていただきたいのが、酸化防止剤に「BHA・BHT・エトキシン」といった発がん性が指摘されていたり、人間の食用では使用が禁止されている“危険な原料が使用されていない”ということです。
特にデリケートな猫は、気に入ったフードでないと食べない子もいて、好みに合ったものを探してあげるのも大切なことですが、安価なフードの中には、低質で、時に大きな危険をはらんだフードもあり、病気を引き起こすことで、結果的に高額な治療費が必要となってしまう場合もあります。
猫の体質を理解したフード選びをすることはもちろん、危険な化学薬品が入っていないか、高タンパクで猫に必須のアミノ酸やビタミン、ミネラルがバランス良く配合されているかなど、安全性を判断するひとつの基準として、パッケージ裏の成分表示をチェックしてみてください。
●室内飼いのすすめ
猫好きの方なら、塀の上で丸まっている猫など、外で猫を見つけると嬉しくなってほっこりした気持ちになりますよね。
ですが猫が外で過ごすには、交通事故や猫同士のけんかによっておこる感染症など、危険を多く伴います。
また飼い猫の排泄による近隣トラブルなども起こらないように気をつけなければなりません。
心地よい環境を整えてあげれば、猫は室内だけでも十分快適に過ごすことができます。
温かい寝床や隠れる場所があること。
日向ぼっこをしたり、外が眺められる窓辺に自由に行けること。
そして上下運動が出来る環境が整えられているのがベストです。
キャットタワーなど特別なものはなくても、チェストや書棚など、猫が上っても大丈夫なように、壊れて困るものや危険なものはしまっておくようにしてください。
どうしても上がって欲しくない場所の禁止は、子猫のうちにしつけに成功する例もあるようですが、ほとんどの場合、自由な猫たちの行動を止めることは難しいので、いたずらされて困るものは出していた自分が悪い、というスタンスでいた方がイライラしてしまうこともなく、心持ちも軽く暮らしていくことができるかと思います。
特に子猫のうちは好奇心旺盛です。
動くものにはかまわず飛びつき、追いかけ回したりと、遊び盛りの時期なので、おもちゃを使っておもいっきり遊んであげてください。
遊びにつきあってあげることで、いたずら防止も期待できますよ。
最後に、なにより大切にしてほしいことは、猫を飼う心の準備をすることです。
犬や猫たちは私たち飼い主にたくさんの幸せを与えてくれます。
私たちは、一緒に暮らす犬や猫たちの命に責任を持つことはもちろん、犬や猫たち自身も生涯幸せに暮らせることに、きちんとした責任を持たなければなりません。
まずは子猫を迎える前に、一緒に暮らす家族みんなでよく話し合いましょう。
一人暮らしの場合も、思わぬ緊急事態で長期不在となってしまう場合に、協力をしてもらえる家族や友人の理解があると安心です。
お互いが快適に、幸せに暮らしていけるよう、これからはじまる猫との生活が楽しく健やかな日々でありますように。
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